【怪談】猫又UMAのバリバリ怖い体験談

ワタクシ猫又UMAが、今迄の人生で体験した、数々の不思議、怪奇、恐怖体験談を書き遺して逝くブログです。

【バリ怖7】とっくりへび

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 目次↓

【まえがき】

こんにちは👋😃猫又UMAでーす

前回~前々回の途中で原因不明の体調不良で書き手が止まってしまいましたが...幸い余り人気でないブログの為、助かりましたが、これが売れっ子ブログだったらと考えると大変怖い事だと思いました。

今回紹介する怪談記事は幼少期に祖母から聞いた話の真実が知りたくて、少年期と青年期の時に真実を求める過程で体験した恐怖体験を語ろうと思います。

「とっくりへび」

僕は小学校に上がる直前迄、福岡県内にある片田舎の町の山奥で暮らして居たのですが...近所に同じ年代の子供が居ない為、何時も一人で遊んでいたのですが...別段、寂しいと思う事はなく...野生児の如く野山を駆け巡って遊んでいました。

今考えると...両親や祖父母は4~5才の子供をひとり山奥に残して、よく仕事に行けるなぁ?と思うのですが...車も滅多に通らないし、変質者もこんな山奥には現れないだろうし...本人(僕)が独りで過ごす事を望んでいたので、仕方ないと云えば仕方ないのですが・・・ある場所にだけは絶対に行っては駄目だと、祖母にきつく云われていたのですが...何せ好奇心の強い子供な為...行っては駄目と言われると絶対行くだろうと、祖父母が一千万前後の大金をかけて、その場所に行けない様に広範囲に大人も登れない高さのフェンスを建ててしまった。(ゴルフ練習場にあるフェンスの様な物)

そんな大金をかけて迄、僕を近づけさせない理由が知りたくて...祖母に尋ねると・・・・・・。

「あそこには、昔から人や動物を襲う蛇の様な物が存在している...ばぁちゃんも子供の頃に出会して、命からがら逃げ帰った事がある...蛇の様な姿だが...ピョンピョン跳ねて追いかけてくる...とっくりへびが居るから絶対に行っては駄目だ!」

そう...幼少期に聞かされていた事が、この土地を離れ...別の街で少年時代を過ごす中で、何時も頭の片隅に記憶があり...とっくりへびの存在が気になっていた...恐らく...否!絶対にツチノコだと思っていた。

16才になりバイクの免許を習得して、バイクを買う為にバイトをしてお金を貯めていたのだが...月3万~5万の貯金じゃ僕の欲しいバイクを購入するのに2年はかかる為、親戚の叔父さんにツチノコを捕まえてお金を返すので、百万貸してくれと冗談で言ってみた処...お前の夢を俺が買う!と言ってくれたので、僕のロマンを百万円で売る事にした。

そして、17才の誕生日に要約バイクを手にする事が出来て...ツチノコ捕獲の為の準備に取りかかった・・・・・・。

僕の誕生日は九月の末日...季節的には最高の日和だ!恐らくツチノコも冬眠に備えて、活発に行動しているだろうと思い...胸のワクワクが止まらなかった。

今住んでいる街からもと実家の祖父母の家迄、バイクで2時間かけて家に着くと、祖母に山の写真を撮りに来たから今日は泊まっていくからとだけ告げて、禁忌の場所に下見に出かけた。

フェンスの場所までは簡単に行く事が出来たのだが...進入禁止に特化して造られたフェンスの為、何処を探しても向こう側に行く門などないし...フェンスの高さも20M位あるし...柵も格子状の物ではなく、太い柱を立てて造っているので、上からの進入は先ず無理な状態だった。

祖父母の家に帰り、一晩...考えたが、17才の今の僕では、進入する為の考えが、どうしても思い付かなく...泣く泣く諦める決断をして、フェンスの周りの写真だけ撮って帰る事にした。

時は流れ...25歳の青年になったある日、母方の祖父の初盆で、僕のロマンを買ってくれた叔父さんに会う事になり、ツチノコの話題になり...叔父がみんなに「俺はコイツの夢を百万円で買った」と言い出して、親戚一同に早くツチノコを捕まえて見せてくれ...諦めるな!と渇を入れたので...「諦めて等いない!絶対に捕まえてくる!」が...厄介なフェンスがあると説明すると、そのくらいで諦めるな!上が駄目なら下から行かんか!それでも○○家の血を受け継ぐ男かっ!こんっバカタレがっ!と言われて、再び熱い思いが身体に沸き上がったのだが...同時にこの従兄達と叔父達の頭は大丈夫なのか?普通に考えるとツチノコは伝説の生き物で、いるはずないだろうと馬鹿にするのが当たり前のはずなのに...これが○○家の血筋だと思うと非情に怖いと思った。

そして、1ヶ月が過ぎて九月中旬になり...誕生日が近づいてきたが、一向にフェンスを越える打開策が思い付かない...親戚連中は下から行けとか、適当な事を言っていたが...フェンスの下腹部はブロックが見えるだけで五段積んであり、恐らく見えない部分の土の下には基礎ブロックが何段かあるはずだろう...とてもスコップで穴を掘る等無理な試みだ...と思いながら...前回撮ってきた写真を観ていたら...!ある事に気付いた。

フェンスが万里の長城の様に立ち並ぶ中で、大きな岩を避けて建てられた部分のブロックだけ、一般的な普通のブロックが使用されている...蹴りで破壊するのは無理だが、大ハンマーなら多分イケる!そう思い付き...ツチノコに咬まれても平気な防具を揃える事にした。

全ての準備が整った九月下旬...いよいよ決行の日が来た!皮革のツナギの上から迷彩柄のツナギを重ね着し、厚手の皮革のワークブーツと皮革手袋...大ハンマーと捕獲用の網、それと念の為にスタンガンを持って、禁忌の地に脚を踏み入れた。

大ハンマーを大きく振りかぶって、ブロック目掛けて...一回、二回、三回、山にガコーンと音が鳴り響くと同時に鳥達も声を鳴り響かせながら飛んで行く...四回、五回、少しバテた...六回、そしてトドメの七回、渾身の力を込めて打ち込んだ...が踏ん張る足を滑らせ...スカかして大岩を叩いた...大ハンマーの柄が折れて仕舞った。

「嘘ぉ~😱⁉️まじで~」

ブロックを打ち壊すどころか...男のロマンを打ち壊され...ハンマーの柄が折れると同時に僕の心も折れた...その時、フェンスの向こう側から獣の鳴き声がした。

「ぶほぉぉぉっ!!」

フェンスの隙間から向こう側を覗いて見ると...そこには、2Mサイズの大猪と三頭の普通サイズの猪が並び立ち、此方の方を見ていたが?山の主であろう大猪だけはバナナの木がある横の方を見つめながら何やら威嚇している様に見えた。

恐らく僕が、大ハンマーで大きな音を発てた為、様子を伺いに来たのであろうと思った瞬間???バナナの木が揺れだして、何やら別の獣が現れようとしている...何か面白い事が起こる気がして胸が高鳴りワクワクしてきた。

猛獣バトルが観れる...あのバナナの木の揺れからして、相手もかなりデカイ筈だが...九州には熊は居ないし...鹿ぐらいで大猪が警戒し威嚇する筈がない...恐らく別の大猪だろうと思い...ヒップバッグから単眼鏡を取り出して、ピントを調整しながら覗いてみた...!!????

「えっ?えっ!えぇぇ!!なにあれっ!」

「デカイ?...イモムシ...の様な蛇かな?」

ぴょん...とイモムシの様な蛇が跳ねて猪の方に飛んだ瞬間!大猪の姿が消えた?そして...残された小猪達が山奥へと逃げ去ると、後を追うようにピョンピョンと跳ねながらイモムシ蛇も山奥へと消え去って行った・・・・・・。

ばぁちゃんが言っていたとっくりへびとはツチノコではなく...恐らく奴の事だろう...デカイとか言ってなかったのに...あれは多分...ノヅチとか云う化け物だろう。

フェンス越えてたら、喰われとったやん...だから、祖父はフェンス工事は冬場でやってくれと言っていたのか...どかちん襲われるから...(重機でバトれよ!)

ツチノコが捕獲出来なくて少しガッカリしたが...とっくりへびの正体の謎が二十年越しに解けたし...ノヅチも見れて、僕も生きているからラッキーだった思う事にして事の顛末を叔父に報告する為、山をあとにし...電話をかけて叔父と話しをして、ツチノコと思っていた奴はノヅチだったと告げると、叔父がトンでもない言葉を発した・・・・・・!

「そうかぁ...残念だったのぉ...」

「じゃあ...早よ!戻ってぇっ...」

ノヅチ捕まえて来んかぁ!!」

ふざけんなっ・・・・・・!!

 

【あとがき】

僕の母方の親戚の男どもは全員、頭が少しイカれている...勿論!僕もそれに含まれているのだろう...そして、女どもは少し天然で霊感が強い為...不思議な出来事やオカルト的な事も、普通の出来事だと思っている為、ツチノコを捕まえる!等とほざく輩の事も馬鹿にする者はひとりも居らず、真顔で頑張って捕まえてこいよ!とか...ツチノコ見た~い等とほざく従姉妹達ですが...怖いと思いませんか?僕はこの親戚達を知り合いに紹介するのが、怖くてたまりません。