【バリ怖10】サンキャク童子
目次↓
【まえがき】
怪談ブリーダーの猫又UMAデス😺
今回で!やっと10記事目の投稿となりました👏88888888👏
今回は10記事投稿記念と題しまして、(怖LV-5)の恐怖体験談を書こうと思います。
僕が今までの人生で遭遇した...本気でヤバい!と感じた(怖LV-5)(怖LV-MAX)の恐怖体験はあまり無いので...何かの記念の時に書こうと思います。
例えば...こんな糞ブログでも、今現在2人の読者登録して下さった方がいらっしゃります(ありがと~御座います😭)ですので...読者登録10人目、100人目とかブログ掲載20、50、100回目とかの節目に書こうと思っていますが....例外で、今からの日々で(怖LV-5)以上の体験をした場合は即座に書かせてもらおうと思います。
それと...自身が体験(遭遇)した恐怖体験&不思議体験談の題名だけを手帳に記していたら...ストーリーが付けられそうな(思い出した)体験談が、400話以上ありました。
ですので!怪談ブリーダーと云う...ふたつ名を勝手に付けて活動して逝きます。
サンキャク童子
この話は今から約15年前に、その存在をある場所で確認し...今でもその場所に存在し続けて居る化け物の話です。
その日は...前日から降っている雨が、午前中まで降っていたのだが...夕刻になる頃には、完全に雨雲は消え失せ...オレンジ色の太陽の光が、雨で湿ったアスファルトを照らし...反射した光と雨の残り香が、幻想的な世界を感じさせる...ノスタルジックな夏の日の夕方だった・・・・・・。
僕はこの幻想的な世界の中を...実家に置いてあるバイクを取りに行くため...ゆっくりと自転車のペダルを漕いでいた。
廃校になる事が決まっている、小規模な中学校のグランドを、何となく眺めながら進んでいると...フードの付いた緑色のトレーナーを着て、ダンスを(練習)踊っている人影を見つけ...ペダルを漕ぐ脚を止め、片足を地に付けて、暫く...そのダンスボーイの姿を眺めていた。
そのダンスは独創的な踊り方で、お世辞でも上手いとは言えないのだが...何故か見入ってしまう不思議なダンスだった・・・・・・
右手から左手へとウェーブさせる様に手をくねらせたり、両手を広げて、右回転左回転を繰り返しながら...時折、両脚を広げて軽くジャンプすると要ったものだったのだが......
ジャンプした時に、股の間から、も~1本?足の様なものが生えている様に見えた。
両足より少し前の方にある為、尻尾ではないだろうなぁ...と思いつつ、足でもないだろうし...先っちょの方が丸みのある逆三角形の形をした...まるでキノコが生えている様に見えて、不思議に思えた。
一瞬!アレかっ!と思い...こいつ!バリでか過ぎるやろうもぉ...と思って笑みを浮かべながら心の中で、欧米かっ!等と突っ込みを入れて見ていたのだが・・・・・・。
突然?踊るのを止め、右手を自分の方に向けて差し、今度はその手を真っ直ぐ伸ばして...僕の方に向けた!
僕が見ている事に不快感を覚えて、怒っているのだろか?
これ以上...彼の気を散らすまいと、自転車を正面に向け直し、その場を立ち去ろうとした...その時!?
チキチキチキチキッチキチキー!
音とも声ともとれない様な異音が聴こえた為!彼の方に目を向けると...真ん中の足を軸にピョンピョンと跳ねながら...彼が!いやっ!奴が...チキチキチキチキッと叫びながら...僕の方に向かって来ていた!
僕は急いでっ!自転車に股がり、その場から...奴から立ち去ろうと、足が千切れる位の回転でペダルを漕ぎまくって、一目散に逃げて行った。
どの位の時がたったのだろうか・・・・・・?
脚はパンパンになり、自転車を漕ぐスピードもだいぶ堕ちて来ている...既に限界を超えていたのだが...まだ?先程の恐怖と力任せに自転車を漕いでいる為、心臓がバクバクしていて...悪寒はするが、精神をコントロールする事が出来ず...奴の気配を感じ取る事が出来ない...後ろを振り返って、奴の姿を確認する事が怖くて...自転車を漕ぎ続けるしかなかった。
既に夕暮れ時は過ぎ、太陽の替わりに...月と星が、空の主役になっていた。
限界の更に先の限界を超えて、ハイに為っているせいか?悪寒は消え失せ、全ての事がどうでもいい様に思えきていた。
そう感じると?身体は自然と、自転車を漕ぐ事を止め...先程から走って来た、河川敷の土手上の道に...倒れ込んでしまった。
あの化け物はまだ...着いて来ているのだろうか?「もう...どうでもいい」ただ!最期に奴の姿をハッキリ見て...おもいっきり!ぶん殴りたい...「それで...終わりでいい」そう思い...今来た道を振り返った。
??? 奴の姿は何処にもなかった・・・・・・。
完全に振り切ったのだろうか? それとも諦めたのだろうか? 今はどっちでもいいと思った...ただキツイ! 疲れた・・・・・・。
土手道に倒れ込んで...10分はたっただろう....今夜の星はとても綺麗だ…月の光が...心と身体を回復してくれている。
本当に良かった...もし! とり憑かれていたら、どうなっていたのだろうか? お祓いして取り除けるのだろうか? その前にお祓いしてくれる人を知らないし、お祓いする金も無い...分割払いは出来るのだろうか? 神社とお寺のどっちに行けば良いのだろうか...? もう...考えるのはよそう...取り敢えず助かったのだから・・・・・・。
まだ少し重い身体を起こして、当初の目的である実家へと向かう為、自転車に股がったが...物凄く喉が渇いて仕方がない...何処に自動販売機がないか? 辺りを見渡すと...50メートル先辺りに、恐らく自動販売機の光であろう? 灯りが見えた。
自転車をゆっくりと漕いで、灯りに近付いて行くと...やはり自販機の光だった・・・
数台の自販機に、結構ある種類の飲み物を前にして、何れを買おうか迷っていたが...先ずはスーポーツドリンクで喉を潤そうと...お金入れて購入ボタンを押した・・・・・・?
ポチッ!...ブーン...チキチキ...ガッコーン
飲み物が出てくる瞬間? 聞き覚えのある嫌な音(声)がしたと思ったのと同時に、あの時と同じ激しい悪寒が僕を襲った!
チキチキチキチキッチキチキー!
持っていたスポーツドリンクを奴に投げつけ、急いで自転車に股がり逃げ出したが、後ろからチキチキと云う叫び声を挙げながらも、一定の距離を保ちつつ僕を追いかけて来ている。
奴の目的が何なのか...捕まったらどうなるのか? 解らないが...兎に角怖くてたまらなかった。
チキチキと云う声を聴いていると、段々耳の奥が痛痒くなってきたので、堪らず耳に指を突っ込むと...ヌルッとした感触が指に伝わってきた...咄嗟に指を耳から抜き、見てみると...緑色の液体が指に付いていた...よく見ると、耳に突っ込んでない指の爪が緑色に変色している...反対側の手の指先を確認して診ると、やはり全部の爪が緑色に変色していた。
奴がチキチキッと叫ぶ度に、僕の身体に異変が起きていた...涙が出てきて服の袖で拭うと...涙も緑色...鼻水も緑色...嗚咽がしてきたので...唾を吐くと...緑色だった。
ここにきて、奴の目的が何なのか...ようやく悟った気がした...恐らく、このまま奴のチキチキと云う声を聴き続けていると...僕も奴と同じ緑人間に変わってしまうだろうと思ったのだが...恐怖心を通り越していたのか? 或いは...恐怖で精神が壊れてしまったのか...心は落ち着いていた。
徐々に僕の身体が緑色に変わってきていた...着ていたグレーのトレーナーもグリーンに染まっている...恐らく僕に残された時間は余りないだろう...と思った瞬間!奴が今まで、一番デカイ叫び声をあげた。
チキチキチキチキッチキチキー!
耳をつんざく程の叫び声に、耳を両手で覆い...自転車から転落してしまった。
逃げるのを諦めて、奴の方を見上げると...奴が、喜びのダンスを踊っている...完全に僕の人生は終わったと思った瞬間! 横道から来た原チャリに奴が吹っ飛ばされて、まるで水風船が破裂する様に、緑色の体液を撒き散らして弾け飛んだ・・・・・・。
原チャリの少年は、緑色の体液を浴びていたが、何事もなかったかの様に、普通に右折して、走り去って行ってしまった・・・・・・
終わった...のだろうか?
暫くその場にしゃがみ込んで惚けていると...飛び散った奴の体液が、アスファルトに溶け込んで消えて行くのと同時に、僕の身体も肌色に戻っていった・・・・・・。
その後は何事もなく、当初の目的である、実家へと行き、用事を済ませて...また同じ道を通って帰路に着いていたのだが・・・・・・
最初にあの化け物と遭遇した、中学校の門の前に...何となく見覚えのある原チャリが倒れているのが見えた!
まさか!と思い...グランドをこっそり見てみると・・・・・・
【あとがき】
年末に野良猫と家猫の喧嘩を仲裁しようと...家猫を抱き抱えると・・・右手の手のひらを家猫に噛みつかれ...左手を野良猫に引き裂かれて負傷して、寝正月を迎える羽目になりました。
記事を書くのが遅れた...言い訳です。
遅くなりましたが・・・明けましておめでとう御座います😸
今年も...此からも猫又UMAを宜しくお願いします🙇
今年の僕の目標は怪談ライブやトーナメントに出れる様にYouTubeで話術を磨く事です。