【怪談】猫又UMAのバリバリ怖い体験談

ワタクシ猫又UMAが、今迄の人生で体験した、数々の不思議、怪奇、恐怖体験談を書き遺して逝くブログです。

【バリ怖6】どろん子

 

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目次↓

【まえがき】

どーもー😸猫又UMAと申します。

今回が6回目の投稿となりますが、前回迄は個人的にややふざけた表現や言動をして...恐怖にフィルターを貼っていましたが、今回から...?いや!今回の怪談はおふざけ無しのガチヤバな奴の(二度と出くわしたくない)話を書かせてもらいます。

最初に言っておきますが、紛れもない真実の体験談です。ちょっとした低級の幽霊なら撃退できる自信はありますが......今!こいつらに遭遇して...標的が僕だった場合に撃退どころか?逃げきれる自信が全くありません!...当時の僕は目に見える物(者)は恐怖の対象外と思い込んでいたので当時の体感で怖LV-3と表記してますが...そして、最後迄この怪談記事を読まれた方々が、どの位の恐怖LVを感じるかは?解りませんが、今の僕なら間違い無くオシッコ漏らす処ではない恐怖LVの代物です。(運が良かったとしか思えない!)

「どろん子」

僕がこの体験をしたのは、小学生の高学年の時だったと記憶しています。

僕が住む家の近所に「誠くん」と云う3つ年下の男の子が居たのですが...僕の事を見つけると「U兄ちゃん」遊んでと、慕ってくるので、暇な時は、よく一緒に遊んでいました。

その日も、僕が学校から帰ってくるのを家の近所の空地で待って居たらしく...僕の姿を見つけると、走って駆け寄ってきて遊んでくれと、せがんできました。

そして、僕が手に持っている物を見つけると『なんそれ~見してよ!』と強引に僕の手からを奪い取り、自分も欲しいと言ってきました。

そのは、前日に裏山の奥にある大きくて立派なお墓の墓石の周りに敷き詰めてあるツルツルの真っ黒い石を持ってきた物でした。(白い石もあった)

実を云うと学校の友達にも石を盗って来てと頼まれていたので、誠君と石を盗りに行く事にしたのですが...道の無い山を登って下りて来なければならない為、両手が使えないと危ないし...ポケットに石を入れて持ち帰るのも限りがあるので、スーパーのビニール袋に石を入れて、ズボンのベルトループにくくり付けて持ち帰る事を思いついたので、誠君にビニール袋を家から持ってくる様に頼んだのですが...何を思ったか?誠君が直ぐ側の他人の家に行き、『おばちゃん!ビニール袋ちょうだい!』と叫びながらピンポンを連打し始めたので、少し驚いていると...家の中から、おばちゃんが出てきて...うるさい!と怒られたのですが...誠君が石をおばちゃんに見せて、この石を盗りに裏山の墓地に行くので、ビニール袋を下さいと云うと...おばちゃんが少し間を開けて語り始めた・・・・・・

「その石は捨てんね!祟られるがね...そして...もうあの場所に行ったらつまらんばい!猿に連れ去られるけんねっ!」

そう云われた僕はビビりな為、石を捨てる事にしたが...何処に捨てたら良いか判断できず、おばちゃんに何処に捨てれば良いか訪ねると、河川に捨てろと云われたので...近くの河川に誠君と向かったのだが...途中で...やはり、石は元の場所に返して...ちゃんと謝ろうと思い直して、裏山の墓地に向かう事にした。

僕らの通う小学校の制服は、焦げ茶色の半ズボンにジャケットと白のカッターシャツなのだが...近隣の別の小学生からウンコ学校と、からかわれていたので、焦げ茶色の制服が嫌だったのだが...このウンコ色の服が生死を分かつラッキーカラーに成るとは...この時は思いもしなかった。

勾配のキツい傾斜の裏山を何回も滑り落ち...泥だらけに成りながら、やっとの思いで墓地に迄たどり着くと、石をお墓に返して...ご免なさい...二度とシマセン...許してください...と...手を合わせて要ると?誠君が僕の身体にしがみつき、竹を組んで作ったバリケードの先を指差しながら...猿が居ると言い出した。

僕は何年も前からこの裏山で何度も遊んでいるが、猿など見た事なかったのだが...確かに誠君の云う様に...小さな影が二つバリケードの向こう側に見えた。

猿ではないような気がするが...この位置からではあまりよく見えない為、バリケードの側迄、身を屈めながら気づかれないように、静かに移動した......そして...バリケード(竹で組まれたもの)の隙間から猿らしき者を確認する為そっと覗いた。

バリケードから猿らしき者の位置迄の距離は約20~30m位だった。

やはり...猿ではなかった...そこに居た者は、小学校低学年位の僕達と同様に身体中...泥だらけで...着ている服も(肌着みたいな薄い物)所々破けた小汚ない男の子と女の子だった。

恐らく兄妹であろう?その子供達は、此方の様子には全く気付く事なく...一心不乱に、しゃがんだ格好で何かを食べていた。

猿ではなく...人間の子供だと確認できて安心したのだろうか?...誠君が!突然立ち上がり...兄妹に向かって...ウガァウガァァと叫びだした。???

その声に気付いた兄妹が...ムクッと立ち上がり...一瞬で僕達の目の前に接近してきて、呆気にとられていると...竹のバリケードを足で広げて、僕達を掴んで強引にバリケードの向こう側に引きずり込んだ。

バリケードの向こう側に広がる世界の光景は...江戸時代か?それより前の時代の物であろう...所々壊れた墓石や半分以上...土に埋もれて、緑の苔で覆われた墓石が散乱する...薄暗い墓地なのに、何故か神々しさを感じる...とても美しい世界だった。

一瞬の出来事で何が何だか分からなかったが、我に返ると...兄妹達が僕達の手や身体中の匂いを嗅ぎ回っていた。

間近で見る兄妹の姿は、普通の人間の子供の容姿とは少し違っていた...目は白内障の様に黒目が白く濁っていて、歯はスカスカで、ギザギザに尖り...裸足の足は大人の足位デカかったが...不気味な人間の子供だと思っていたので、全く恐怖は感じていなかった。

視線を誠君の方に向けると...金縛りにでもなっているかの如く、微動だにせず...兄妹の男の子に舐め廻されたり...軽く噛みつかれたり、されるがままにされていた・・・・・・

数分間、この状態が続いていたのだが...!突然?兄妹達が同時に同じ方向に目線を移して、匂いを嗅ぐ仕草をしはじめた。

実を云うと簡単に、この墓場迄来る為の道が一つだけあったのだが...大きな屋敷の中庭を通り抜け、デカイ犬の居る犬小屋の横を通った先にある裏門を開ければ直ぐ行けるのだが...そんな勇気のある子供は、この界隈には居なかったと思う。

その大きな屋敷の裏門の方から、お婆さんらしき人影が、何か叫びながら近づいて来る姿が見えてきた・・・・・・

「ここで!遊んだらいかんやろうがぁ!

早よ出てきて!帰らんねっ!」

そう声が聞こえた瞬間!見つかったら怒られると思い、誠君の頭を押さえて、バリケードの陰に隠れたのだが...兄妹達は、バリケードを飛び越えて、お婆さんの方に物凄いスピードで、飛びついて行った?

向こう側で、お婆さんが...痛かろうがぁ!とか止めんねぇ!とか泥んこがぁぁ!とか叫んでいたが...自分の孫を怒っているのだろうと思い...僕と誠君は隠れる事だけに、専念していた為、向こう側の様子は、声だけの情報しか解らなかった。

数十秒で声が聞こえなく鳴ったので、バリケードの隙間から覗いて見たが、お婆さんも子供達の姿もそこには、もう...無かった。

直ぐに帰ろうと思ったが...兄妹達が食べていた物が、ふと気になり...見に行ったのだが......そこには...蝉や蛙...蛇のバラバラの死骸が、残されているだけだった・・・・・・

裏山の斜面を駆け下りて、やっとの思いで家の近所の空き地まで帰り着くと...誠君にあの兄妹キモかったね...と云うと、誠君は...怖かったと言ってきた...何で!と尋ねると...誠君が語りだした・・・・・・

猿だと思っていた者が...人間の子供だと確認できた時、脅かしてやろうと...こらあぁ!なんしよっとかぁ!と言ったつもりが、口から出た言葉は...ウガァウガァァだったと...そして、男の子に、匂いを嗅がれているとき...頭に直接言葉が聴こえて来て、コイツら...人間の匂いがする?人間食べとる...いいなぁ...いいなぁ...と言っていて、身体が固まったと...語った。

恐らく...焦げ茶色のズボンと身体中泥だらけの姿だった為、微かに人間の匂いがするが...仲間だと認識されて、襲われなかったのだろと思う・・・・・・。

そして...夕食を食べている時、町内放送が流れ出した......今日...午後3時過ぎから...○○宅の○○さん...七十九歳のお婆さんの...行方がわからなくなって居ります...居なくなった時の服の色は・・・・・・

 

【あとがき】

今回の記事を書いている最中...正確に云うと、前回の記事を書き終えて...今回の記事を書く為の下準備を終えた時...煙草を吸おうと思い...煙草に火をつけ数回吸ったのだが...煙草が不味かった。

まるで、風邪を引いて熱がある時の煙草の不味さだった!

その数時間後...身体に異変を覚え、体調不良になり約3週間寝込む事となった。

外出もしておらず、ウイルスに感染する覚えはないのに...心当たりがあるとすれば、前回の記事が原因だと思うのだが...やはり...こう云った心霊に関わる事をしていると、多少の障りがあるのだろうか・・・・・・。